何年か前に妻のお祖父さんの49日がありました。
いわゆる法事ってやつですね。
法事と聞くと、このシーンを思い出してしまいます。
自閉症児マンガとして有名な「光とともに」ですが、その第1巻にこのシーンはあります。
言葉もなく動き回ったりパニックを起こしてばかりの我が子。
普通ではないと思いながら障害を受け入れられず、一度訪問した支援センターもそれっきりにしてしまう母親。
そんなとき、その母親の義父の法事が盛大に行われることになります。
我が子がおとなしくしてられるのか心配な母親。
自分の子供の状況を理解していない父親。
そして、子供はお経にパニックを起こしてしまい、自分の頭を叩きながら泣きわめきます。
泣きながら子供を外に連れ出す母親。
義母からは激しく非難され、父親は近寄ろうともしない。
そして泣いている母親の横で、子供はただ小石をひたすら側溝に落としています。
・・・・・・。
発達障害児を持つ親にとっては、痛いほどにその気持ちが分かる情景です。
法事は、そんな決して騒いではいけない場所の代表として描かれています。
しかし、数年前の法事は違いました。
参列は、本当の身内だけ。
施主のご夫婦も優しい。
私とあお(発達障害児の長女)とあか(健常児の次女)は一番後ろの席で、緊張感なく座っていました。
あおは途中で妻の膝に乗ったり。
そんな様子を知らなかったお義父さん、お義母さんからは「いい子だったね」と褒められるし・・・。
まぁ、パニックを起こしたら外に連れ出せばいいと思っていて、それを許してもらえるとも思ってたから気分的には楽でした。
光くんの法事と先週の法事は、出席者の数も状況も全く違うので比較にはならないけれど、「法事」というものも昔の「厳かなもの」という感じではなくなってきたのかもしれませんね。
お寺なのに畳の上に椅子が用意されていたので、足もしびれませんでした(笑)
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