発達障害児は他人を気遣うことができるのか?あおの事例




どうも、「発達障害児の親による発達障害児の親のためのサイト」管理人のいけともです。

発達障害児は「空気が読めない」とか「暗黙の了解が苦手」とよく言われますよね。

だから、「他人の気持ちが分からない」と言われるし、「他人を気遣うこともできない」と言われます。

我が家の発達障害児あおもストレートなことを妹のあかに言って、あかが怒ってケンカになるということが度々あります。

しかし、そんなあおでも「気遣ってるのかな?」と思うようなことを言うことがありましたので、それを紹介します。

目次

1.パパ、ビール飲んでいいの?

ビール

数年前にやめてしまいましたが、7~8年リトミックに通っていました。

そこに行ったときは近くの回転寿司で私が生ビールを3杯くらい飲んで、帰りは妻に運転してもらうというのが恒例になっていました。

しかし、あるとき妻が体調不良のため、行かないことに!

まぁ仕方ないですね・・・。

いつもはお店に入ってすぐに生ビールを頼むのですが、もちろん頼まず。

ノンアルコールビールは飲もうと思っていたのですが、まぁ1本でいいかなと。

しばらくして、じゃあ飲むかとタッチパネルで注文すると、ノンアルコールビールでも20歳以上の確認メッセージって出るんですね。

「はい」を押したところで、あおが「パパ、オールフリー(ノンアルコールビール)飲むの?」と聞いてきました。

全く自然な感じで、「パパ、ビール飲んでいいの?」っていうニュアンスで。

私はちょっとびっくりしながらも、「オールフリーはお酒じゃないんだよ。だから飲んでも運転していいんだよ。運転しないときは生ビール飲むでしょ?」と言うと、納得したようでした。

あおは基本的には自分のことばっかりで他人には無関心な感じですが、親が運転するのにビールを飲むということに反応したっていうのは、嬉しかったですね。

もしかしたら、そんなことは考えてもいなかったかもしれないけど・・・。

2.お父さんが昔から好きな歌歌えば?

カラオケ

少し前に家族でカラオケに行ったときのことです。

いつも家族でカラオケに行くと、まず子供たちが好きな歌を歌って、飽きてきたころ親が自分の好きな歌を入れます。

私の場合、尾崎豊とか染谷俊とか浜田省吾とか佐野元春とか。

あと自分たちの世代の定番でカラオケの締めといえば、ユニコーンの大迷惑とか、ブルーハーツのトレイン・トレインとかですよね。

でもこの日は子供たち(特にあお)が飽きることなく歌っていて、私も酔わないと歌う気になれない(音痴なので・・・)というのもあって、私はしばらく歌わずにいました。

そうすると、あおが

「お父さんが昔から好きな歌歌えば?」
「お父さんが歌えば盛り上がるんだけど」

と話しかけてきたではありませんか!

あおが話しかけてくるのは、大体自分の好きなこと(最近ではキャプテン翼とか)を一方的に話してくる感じで、自分の気持ちを伝えてくることは少ないように思います。

でも、上記はすごく自然ですよね。

文字にすると特にそうですが、実際はちょっと棒読みっぽく感情が込められてない気がします。

「盛り上がる」かどうかは謎ですが、そう言われると嬉しいですよね。

「実際にはそう思ってないけど父親を気遣っているのかなぁ」と思いました。

そこでハッとしました。

発達障害児が「他人を気遣う」って難しいというか、できないですよね。

あおは「父親を気遣った」のではなく、単純に自分が「父親に歌ってほしかった」んじゃないかと。

下手な父親の歌を聞きたいなんて普通は考えられませんが、実際この後私のパーフェクトヒューマンであおもあかも踊って、盛り上がりました!

3.まとめ

いかがでしたでしょうか?

「他人の気持ちを理解する」、「他人を気遣う」ことができればいいのですが、一見そのように見えても実は「自分がそうしたい」、「自分がそうしてほしい」だけなんじゃないかと思います。

さて、気づいた方もいたかもしれませんが、あおの私の呼び方が「パパ」から「お父さん」へ変わりました。

妹のあかが小学校に上がるタイミング(あおは小学5年生になるとき)で、合わせて呼び方を変えさせました。

あおは一度身に付いた呼び方を変えるのは難しいんじゃないかと思っていましたが、意外とあっさり変えることができましたよ!

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