どうも、「発達障害児の親による発達障害児の親のためのサイト」管理人のいけともです。
小学校や中学校は家から歩いて通うのが一般的だと思うのですが、現在住んでいる所では小学校は路線バスか電車、中学校は自転車で通うようになります。
普通の子では何てことない事でしょうが、我が家の発達障害児あおには練習が必要でした。
プライベートブログに書いたあおの登校に関する記事をまとめてみました。
目次
1、妻の卒業
※これは、2015年3月21日の記事です。
あおは、学校までバスで通っている。
バスと言っても通学バスではなく、普通の路線バス。
最近は児童が増えたため、上級生は座れないそうだ。
特に雨の日は普段自転車で通う高校生も乗ってくるため、相当な混み方らしい。
バスがそんな状態だから、あおが入学するとき学校のコーディネーターの先生から、車での送迎を強く勧められた。
まず学校に慣れるのが第一で、登校に余計な負荷をかけるべきではない、と。
というわけで、入学後妻が車で毎日送迎をしていたが、1年生の3学期からバスで通うようになった。
きっかけは、上級生の女の子が一緒に遊んでくれたからのようだ。
バスに乗る場合は、まず近所の4人で集合場所まで行く。
そこで15人くらいが集まり、バス停まで一緒に歩く。
親は基本来ないのだが、あおが途中でパニックになったらいけないので、妻は毎朝あおとバス停まで歩いた。
雨の日も、風の日も。
他のお母さんは玄関で終わってる朝の見送りなのに、妻はそこから往復20分毎日歩いた。
妻の代わりに私が一緒に行ったとき、あおは基本的におとなしかったな。
時には独り言のような内容のことを私に話しかけたり。
でも、妻が一緒のときはいろいろあったらしい。
ヒジョーにご機嫌だったり、「暑い」「寒い」と不機嫌だったり。
イライラして大きな声を出したり、道路にひっくり返ったり(これは言い過ぎ?)大変なこともあったらしい。
あおを送って帰ってきた妻が、泣いたこともあった。
そんな思いをする妻は大変だが、それはあおが妻に心を許しているからだろう。
妻も私も行けないときは一人で行ったが、そんなときはおとなしく歩いているらしい。
そのあおも一昨日3年生を終業した。
そして、4年生からは妻は送りにいかないことにしている。
帰りは一人で家まで帰ってくるので、朝も大丈夫だろうと。
あおが入学してから、車で、そしてバス停まで歩いた妻の「送り」が一昨日で卒業となった。
おつかれさま・・・。
そして、ありがとう。
さあ、今日は二人で卒業式でもやろうか?
2、あおも卒業
※これは、2015年3月28日の記事です。
妻があおの送りから卒業する、ということを書きましたが、あおも妻の送りから卒業、ということになります。
4年生から一人で(親抜きで)登校、と思っていたら、昨日は先生の離任式があって、この日から妻が一緒に行かないことにしました。
今までも行かなかった日はあったから問題ないと思っていたけれど、家を出る前あおが「どきどき」と言ってたので、急に心配に!
後ろからこっそりついて行こうかと思ったけれど、私はまだパジャマだったので断念。
まぁ大丈夫でしょう!
3.電車通学の練習
※これは、2016年2月16日の記事です。
「妻の卒業」でも書きましたが、あおはバスで登校しています。
そこでも書いていますが子供の数が増えたため、上級生(5年生、6年生)は電車で登校するようになりました。
あおは現在4年生なので、4月からは電車で通うようになります。
行きは集団で登校しますが帰りは基本1人ということで、ある休日に私と2人で練習をしました。
2人で駅まで歩き、切符を買いました。
あおが「学校のときはどうする?」と聞いてきました。
うん、いい質問だね。
「その時は、定期があるよ」と答えました。
ホームで電車を待つ間、あおはベンチに座っていたので
「学校の時は、みんな立って待つかもね」と言いました。
電車の中では座ったけど、朝の時間は座れないだろうな。
電車に乗るのは1駅。
着いたら、2人で手をつないで学校まで歩きました。
そんなに交通量の多くない道っぽいけど、朝の通勤時間帯はどうなんだろう?
途中1箇所だけ信号があり、押しボタン式はあおは初めてっぽかったです。
ボタンを押させると、「どうしてボタンを押さないといけないの?」と聞いてきました。
「道路を渡る人が少ないから、基本車が通るんだよ。人が渡りたい時だけボタンを押して、車に停まってもらうんだよ。」と答えました。
学校まで着いてちょっと遊んでいくか聞いてみたけど、「帰る」ということで、すぐに来た道を引き返しました。
他の子は、練習なんてしないのだろう。
でも、4年生の女の子と手をつないで歩くことができるお父さんは他にいるのだろうか?
もしかしたら、それは幸せなことなのかもしれない。
そんな小さな幸せを感じ、忘れないようにしたいと思いました。
4.電車通学の練習(集団編)
※これは、2016年3月22日の記事です。
4月からあおは電車で学校に通うようになるので、以前二人で「登校の練習」をしましたが、先日実際に登校してみるという日がありました。
私がいると練習にはならないんじゃないかと思いましたが、近所の人からの依頼もあり一緒に行きました。
基本あおとは離れていました。
駅へ向かう道も大人しく歩いています。
駅で先生から切符を受け取り、改札を通ります。
前に練習しているので、あおはバッチリ。
子供たちはエスカレーターでホームへ降りますが、私は階段で。
ホームについてあおが私のそばを通る時、私に「パパ、切符が入らない」と言ってきました。
ちょっと泣きそうでしたが、パニックになることなく落ち着いた声で。
定期入れに入れようとしていましたが、バスの定期を落とさないようにテープを貼っていたので、入れられなかったのです。
私と練習した時も、切符は私が預かってたしね。
ポケットに入れさせようとしたら、ハンカチが入っていて落としそう。
もう一つのポケットには何も入っていなかったので、「こっちにしよう」と入れさせました。
まぁ落とすことはなさそう。
電車の中であおと目が合ったのでうなづくと、あおはちょっと安心しているように見えました。
電車を降り改札の前あたりであおに「切符大丈夫?」と聞くと、ポケットから出した切符を見せてくれました。
あおは改札を通り、振り返ることなく他の子供たちと並んで歩いて行った。
そっけないようだが、私がいることで安心していたように思える。
今回は校長先生初め何人も先生がいたが、普段は子供たちだけらしい。
危険はなさそうだけど、子供たちが集団で電車に乗っているのに大人がいない、というのはちょっと違和感を覚えた。
帰りは妻が行きましたが、切符を朝と同じポケットに入れていたそうです。
5.あおが自転車に乗れた日
※これは、2015年5月5日の記事です。
5月2日は、我が家にとって特別な日になった。
・・・・・・
あおがどこの中学にいくかはまだ分からないのだが、地区の中学校へ進んだ場合自転車通学になる。
あおは発達障害のため、不器用で運動もうまくできない。
そのため、小学4年生にもなって自転車に乗れない。
(まぁそんなに練習していないのだが・・・)
自転車に乗れている姿が想像できないのだ。
妻はそんな状況に危機感を持って、「自転車に乗れたらWiiを買ってあげる」と約束した。
あおは「Wiiを買ってもらえる」ことを喜んでいるのだが、練習をしようとしない・・・。
しかし、この日は公園に行って自転車の練習をすると言い出した。
(妻が自転車の練習をしたらDSやるのを1回増やしていいと言ったから・・・)
妻は出かけていたので、あかと3人で公園に行った。
自転車は走っていないと倒れるため、初めは誰かに後ろをもってもらって練習しないと乗れるようにならないと思うのだが、あおは「一人で!」と言ってそれを嫌がる。
公園で練習をしたがるのも、「芝生だと転んでも痛くない」というのが理由だが、その方が難しいでしょ。
以前も芝生で一人で自転車にまたがり、うまく乗れないので一人でイライラしていた。
その日もそうなるだろうと放っておいてあかと遊んでいると、「パパー!」という声が。
あおを見ると、何と自転車に乗って走っているではないか!
一人で自転車にまたがっているうちに、バランス感覚が分かってきたのかもしれない。
こんな遊びもできるようになった。
いつの間にか、いろんなことができるようになっている。
あおは、あおなりに頑張って、成長しているのだ。
しかし、我が家にはもう一人運動音痴が・・・。
「あおちゃんが自転車に乗れたよ!」と言っても、内心悔しいのか「見たよ」と一言だけ。
あかも練習嫌いなんだよね・・・。
あかが自転車に乗れるのはいつの日か。
6.そしてあおの今
そして、あおは今自転車で中学校へ通っている。
自転車は乗れるようになったのだが、普段の生活で乗ることはなかったので、無事に行けるのか本当に心配だった。
そのため、年明けに自転車を買って、何回も練習をした。
その時も「頭が痒い」と言っていきなり止まったり、走り出そうとしてふらついて自転車だけ倒したり、心配は増すばかりだった。
中学入学を翌週に控えた頃あおを練習に誘ったが、「私もう大丈夫だよ」と断られてしまった・・・。
「じゃあ1人で行ってきな。まだ1人で行ったことないでしょ?」と言うと、渋々かもしれないが1人で行くことに。
「中学校に着いたら電話して」と言ったが、その間あかと人生ゲームをしていても、心配でたまらなかった。
そして電話がかかってきた時、あかが「生きてた・・・」とつぶやいたのだが、本当にそのくらい心配だった。
入学後は親の心配をよそに、嫌がることなく自転車で通っている。
実は入学早々転んでしまったのだが、それも必要な経験だったと思う。
しかし、親との練習ではすこしふらついて自転車が倒れただけでも大声を出していたあおが、転んでも1人で起き上がり学校へ向かったというのは、想像するだけで涙が出そうになる。
学校へ着いて、泣きながら先生の所へ行ったそうだ。
一緒に練習しているときに転んだら大参事のように感じたと思うが、何とか自分で乗り越えていると思う。
心配する程のことは無かったのかもしれないが、それでもやっぱり練習は必要だったと思う。
発達障害児にはできないと決めつけないでチャレンジさせれば、その子なりにできるようになると思います。
でもそのためには、練習が必要ということですね!
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