どうも、「発達障害児の親による発達障害児の親のためのサイト」管理人のいけともです。
発達障害児のパニックには、参りますよね。
家で起きてもイライラが募りますし、外出先で起きると周りの視線が気になり早く静めようと焦ってしまいます。
我が家の発達障害児あおが外出先でパニックになった時のことを紹介し、その対処法を考えてみたいと思います。
目次
1.せっかくの日曜日が台無しだ・・・
あおが小学4年生のときのことです。
その日の午前中はイベントをやっている近所のスーパーへ。
スーパーボールすくいをしたり、ラムネを飲んだり。
一度帰ってからマックをドライブスルーで買って、公園へ。
公園は人がいっぱいだったけど、外れの東屋を確保。
そこで、マックを食べながら「平和だね」と妻がつぶやいた。
その後、遊具の所へ行って遊ぶが、ここでトラブルが・・・。
あおは、かわいい服を着てたりする子を見かけるとうらやましくなり、大荒れとなるのだ・・・。
この日は黄色いお花の髪留めをつけていた子を見て、「私もほしい」と。
それをその子が聞こえるくらいの大きな声で言い、そこからは全く手が着けられなくなります。
メソメソしながら、訳の分からないことを言い続けるのだ。
あおが言ったことを全部書きたいが、何せ意味のないことなので、思い出せない・・・。
一つ覚えているのが、「私は石になりたい」・・・。
聞き流せばそんなことを延々と言い続けるので、まともに相手にしてしまう。
「あおちゃんは、それを言って何て言ってほしいの!?」
すると、あおは「うー、わかんない・・・」
「じゃあ、言うなよ!」とは言えないので、黙っているとすかさずまた訳の分からないことを畳み掛けてくる・・・。
「落ち着いて」と言っても落ち着かない。
「黙って」と言ったら、両手を勢いよく口に当てる!
周りの人たちが物珍しそうに見ている。
(最近はあえてその人たちを見て視線をそらさせます)
もうこうなると、イライラが増幅し口調が強くなります。
すると、「パパ、怒んないで!」
「怒ってないよ!」という言葉も強くなる・・・。
すると、あおが「せっかくの日曜日が台無しだ・・・」とつぶやいた。
「それは、こっちのセリフだよ!!!」と怒鳴りはしなかったが、同じようなことは言った。
「あおちゃんがこうならなかったら、台無しにならないよ」
「他の子は関係ないよ」
「もう他の子をうらやましがったりしないで」
どこまであおに届いているだろう???
あおは、「うん」という言葉で流しているだけのように見える・・・。
あかが滑り台を滑り終えたのが見えたので、妻に電話して帰ることにした。
帰りにホームセンターへ寄る予定だったが、まっすぐ家へ。
本当に・・・・・・、せっかくの日曜日が台無しになります。
でも、あおは少しすると切り替えてくれるので、その後はまた楽しくなるんですけどね。
(この日は車中であかが笑わせてくれて、あおの機嫌は直りました)
2.パニックへの対処法は?
さて、発達障害児のパニックの対処法はあるのでしょうか?
よく言われるのは、発達障害児は見通しがたたないと不安になるし、予定が変更されるとパニックになるということで、スケジュール表を見せたりあらかじめ「その場でやってはいけないこと」を伝えておくということです。
確かにこれはパニックを予防することには効果があると思いますが、予想できないことも起こりますよね。
上記の例では、いつあおが欲しがる服を着ている子が現れるかなんて、分かりようがないですよね。
というわけで、パニックが起こった後の対処法があればよいのですが、残念ながら魔法のような対処法はないというのが現実です・・・。
随分前のことですが、テレビでパニックになった子どもに「ジャマイカと5回言わす」というのがあって、そうすればその子どもは「ジャマイカ、ジャマイカ、ジャマイカ、じゃまいか、じゃ、ま、いっか!」と気持ちを切り替えられるというのが紹介されていました。
それをある日自宅でやってみたところ上手くいったので、後日水族館でパニックになったあおに言わせるととんでもないことになってしまいました・・・。
ただでさえ尋常ではない声で泣き叫んでいる子どもが、「ジャマイカ、ジャマイカ・・・」と叫んでいるのは異様ですよね。
痛いほどの周りからの視線を感じ、そんなことを言わせた自分を猛烈に後悔しました。
まぁ、そんな魔法の言葉はないということです。
逆にやってはいけないことは、その子を刺激することです。
叱ったり、質問したり、なだめたり、というのは逆効果です。
いま冷静に考えると、私はあおに対してこの「やってはいけないこと」を思い切りやってしまってますね・・・。
でもそれはある意味仕方ないことだと思います。
家で2人きりで相手をしているときにパニックが起きると、イライラがつのりぶつけてしまいます。
外出先でパニックが起きると、何とか早く静めようとあれこれ言ってしまいます。
でも、それが逆効果だということを理解して、まずは自分の気持ちを静めましょう。
発達障害児のパニックにはクールダウンが必要だと言われますが、ある意味このパニックもその子がどうしていいか分からない状態をクールダウンさせている状態とも言えます。
なので、じっくり見守るということが大切です。
可能であれば、周りに人のいない静かな場所へ移動しましょう。
無理なら、開き直って静まるのを待ちましょう!
そして、落ち着いてきたら、子どもが好きなことや話題で気持ちの切り替えを手助けしてあげることです。
我が家の例では、タイミングよくあかが面白いことを言ってくれたのですね。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか?
発達障害児の親にとっては、子どものパニックは試練ですよね。
早く何とか落ち着かせたいと思ってしまいます。
でも、叱ったり、質問したり、なだめたり、というのは逆効果だということをしっかり理解して、クールダウンさせることです。
あとはひたすら待って、落ち着いてきたら子どもが好きなことや話題で気持ちの切り替えを手助けしてあげることです。
できるだけパニックを起こさないように、スケジュール表を見せたりあらかじめ「その場でやってはいけないこと」を伝えておくことも有効ですね!
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