どうも、「発達障害児の親による発達障害児の親のためのサイト」管理人のいけともです。
我が家の発達障害児のあおが、特別支援級に通っていた小学6年生のときのことです。
会話はできるようになり、自分の好きなことについては相手の反応関係なしにペラペラしゃべりますが、いわゆる雑談が苦手です。
学校であったことも、自分から話すことはほとんどありません。
そんなあおが、ふと「委員会のときにちょっと・・・」と妻に話しかけてきたのです。
「何があったの?」と聞くことは簡単なのですが、その質問にはあおは答えられません。
ビジネスでよく、「オープン質問」と「クローズ質問」と言いますが、あおはクローズ質問には答えられますが、「オープン質問」には答えられません。
「クローズ質問」は、「はい」か「いいえ」など、答えを選択できる質問で、例えば「今日のごはん、ラーメンとうどん、どっちがいい?」という質問ですね。
それに対して「オープン質問」とは、相手に自由に答えてもらう質問で、「今日のごはん何がいい?」といった質問になります。
あおは、「今日運動会の練習した?」という質問に対しては、「うん、した」と答えられるのですが、「今日学校で何をした?」という質問に対しては、「うー、分かんない」となってしまうのです。
で、委員会のときの話に戻るのですが、何があったかを聞き出すために、妻は
「何かされたの?」
「何か言われたの?」
「同級生?」
「5年生?」
「男の子?」
「女の子?」
とクローズ質問を繰り返して、「委員会の前に5年生の男の子に、あおがしゃべったことを真似して言われた」ということを聞きだしました。
それを話しながら思い出してしまったのか、あおは泣き始め
「いつまで学校に行かなきゃいけないの?」
「小学校が終わっても、中学校・・・」
と言いました。
同級生がそばにいたのに、チラッと見ただけで何もしてくれなかったことも分かりました。
でも、あおは「このことは、先生には言わないで」というのです。
先生から注意をされた子が、仕返しをしてくるのが怖いのかもしれません。
普段学校の事は何も話さないので今まで気づきませんでしたが、こんなことは日常茶飯事なのかもしれません。
よく思い出し笑いをしているので楽しそうだなぁなんて思っていましたが、嫌なことを一時的にでも忘れるための行為なのかもしれません。
この時もキャプテン翼のキャラクターを思い出して、我慢したそうです。
嫌なことなんて誰にでもあるとは思います。
自分もそんなことはあったし、あおの妹の健常児あかも先日同級生の男の子2人に嫌なことを言われたようです。
でもそんな単発的なことは引きずらないですよね。
それに対してあおのような発達障害児は、トラウマのような形でフラッシュバックに苦しめられることも多いそうです。
だからこそ、そんな嫌な経験はできるだけ避ける必要があると思います。
あおは、今年から中学生となりました。
あおの進路については、また書きたいと思います。
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